【前編】歴史あるシルクふとんの工房に潜入

シルクふとん工房に行ってきた
シルクふとん工房に行ってきた

実は先日、滋賀県にある「真綿ふとん工房」にお邪魔してきました。

 

「真綿ふとん」って何?

寝具業界の入る前の私ならわからなかったでしょう。

私の同世代の友人達も半分が理解していたらいい方ではないでしょうか。

 

簡単に言うと「シルク(絹)ふとん」ですね。

(実家やおばあちゃん家によくあった、あのズッシリとした布団は「木綿わたふとん」です。)

 

 

そんなある意味、知名度の低い寝具、「真綿ふとん」ですが、

ものすご~く歴史があり、奥の深~い商品なんです。

実際の使い心地、機能面においても実に理想的な寝具であり、

今回はその「真綿ふとん」がどのようにして作られているのかを勉強してきました。

田園風景が続きます
田園風景が続きます

場所は滋賀県の米原(マイバラ)。

(眠り屋よねはらの「米原」ともご縁を感じる。。)

 

近江と呼ばれるこの地域は真綿(絹・シルク)ふとんを始め、

麻を使った寝具の産地としても有名です。

 

大阪から電車で2時間以上。

近づくにつれ、テンションがどんどん上がります。

そしてお腹はグーグー鳴ります。

福来路巣さんの日替わり定食
福来路巣さんの日替わり定食

到着後はまず腹ごしらえを。(笑)

 

JR米原駅にお越しの際はぜひこちらのお店をおすすめします。

駅から徒歩5分以内にある、

 

「福来路巣(ふくろうず)」さん!

「食べログ:福来路巣

 

上の写真、ステーキや天ぷら、出し巻きに刺身。

ついでにご飯大盛りで、さらに食後のコーヒーまでついて、

 

なっなっなんと、

 

 

980円!!!!!!!!!!!!

税込み!!!!!!!!!!

圧倒的なコストパフォーマンス!!!!!!!!!!!!!

 

汗っかきな私を見た店員さんは何も言わずに冷房をガンガン効かしてくれるし、

至れり尽くせりなランチタイムでした。

 

 

 

いやいや、ランチを楽しみに米原まで来た訳ではございません。

社長、怒らないで!
社長、怒らないで!

駅からタクシーで約10分程の距離にある工房に早速お邪魔しました。

 

ただの工房ではございません。

なんと創業1744年。

 

日本全国でも6箇所しかないという、正真正銘の

「手作り真綿ふとん工房」です。

繭玉がいっぱい
繭玉がいっぱい

まず目に入ってきたのは黄色に輝く繭玉。

 

 

埼玉県産の「いろどり繭」という繭の種類で、

たまたま当店でも取り扱っている、

西川リビングさんの近江仕立て真綿ふとんでも使用されてる高級繭だそうです。

昔ながらの製法を手作業で
昔ながらの製法を手作業で

その繭を釜で焚き、繊維を柔らかくします。

若い桑畑
若い桑畑

こちらでは、将来的に原料である「繭」を生産する「養蚕」ため、

昨年から桑畑作りにも励まれています。

職人技を目の前で
職人技を目の前で

焚きあがった繭は、職人の女性の手によって延ばされます。

 

もともと球体だったシルクの繊維をキレイな水でほぐしながら、

四角く延ばします。

それを4層重ねて出来上がるのが「角真綿」。

まさに職人技です。

 

しかし、だからと言って見るだけでは来た意味がない!

ということで少しだけ体験させていただきました。

角真綿作り体験
角真綿作り体験

どれどれ。。

延びそうで延びない。。
延びそうで延びない。。

延ばす方向と力加減のコツを見つけるのにはやはり何年、何十年もの経験が必要なようです。

1本1本の繊維が絡み合いながら均一に延びる
1本1本の繊維が絡み合いながら均一に延びる

なんとか形だけは出来ました!

手がスベスベ!
手がスベスベ!

ほんの数分、真綿ふとんの原料である、繭玉(絹・シルク)に触れていただけなんですが、

手がスベスベになりました!

この私のあどけない、健気な表情を見ると、

明らかに手がスベスベになっていることが伝わるでしょう!

 

教えてくれた職人のお母さんも、手だけでなくお顔もしっとりしたキレイな肌をしてらっしゃいました。

 

 

できあがった角真綿は、乾燥させ、次の工程へと移ります。

 

それが真綿ふとん作りの真骨頂でもある「手引き」。

後編では、その作業風景と、

真綿ふとんの歴史について!

 

乞うご期待!