当店のような寝具専門店だけでなく、
テレビ通販やネットショッピングサイト、折り込みチラシ、
または量販店や大型ショッピングセンターでは、
今まさにこの時期が「羽毛ふとん」の最盛期になります。
「○○○○の羽毛ふとんが19,800円!」や「○○は29,800円!」(それ未満や、それ以上も)などの数字が、
誌面や店頭を賑わすこの時期ですが、
「えっ?一般的に高いと言われている寝具専門店のうちより高いやん!?」と思うことが多々あります。
羽毛ふとんをどうやって選びますか?
なかなかわかりづらい「羽毛ふとんの品質の差」。
基本的に「品質の差」は「価格の差」でもある訳ですが、
その違いを見つけるって難しいですよね。
結果的に「あと1万円足しておけば、こうはならなかった」や、
「こっちの安いのでも十分だった」なんてことにならないようにしたいですね。
最高級のものになると数百万円の代物もありますが、
今回は一般的な1万円台からでも通用する「品質の差」の見極め方をご紹介。
生地
今回は当店で今、絶賛販売中の羽毛ふとんを例にしてみます。
ちなみに当店の羽毛ふとんの中では最安値のモノ。
最安値と言えども、「よねはら品質」は満たしています。
まずは側生地。
組成
ふとんがわ 綿 100%
と表記があります。
まさに「綿100%の生地ですよ」って意味なんですが、
最近では「綿15%ポリエステル85%」なんてものが流通しています。
聞いたことのある有名メーカーさんでもポリエステルを混ぜている生地が本当に多い。
せめて、せめて「綿65%ポリエステル35%」までにしていただきたい。
いや、やっぱり綿100%が良い。
眠り屋よねはらは綿100%のみの取り扱いです。
ポリエステル割合の高い生地を使うことによって得られるメリットは、
「大量生産が可能」
「安い」
「軽い」
「すぐ乾く」
が挙げられます。
デメリットは、
「通気性が悪い」ので「ムレる」
「静電気が起きやすい」
が挙げられます。
人が快適に寝られる「ふとんの中の環境」は湿度50%と言われています。
ポリエステル割合が多いとムレてしまい、快適な湿度を大幅に上回ってしまいます。
ポリエステル繊維自体が細いので、手触りは気持ちいい感触かもしれませんが、摩擦係数が低く、静電気が起こる原因にもなります。
静電気が起きると皮膚刺激だけでなく、ホコリを吸い寄せたり、中身の羽毛を傷めてしまいます。
いざ使ってみてわかることが多い羽毛ふとんの差。
まだまだ続きます。
ダウン(羽毛)の差
もう一度確認しましょう。
詰めもの ダウン 85%
フェザー 15%
とあります。
ダウン比率が高いほど「フワっと軽い」羽毛ふとんになります。
反対に、フェザー(羽根)比率が高ければ「ゴワっと重い」ふとんになります。
(フェザー50%以上の布団は「羽根ふとん」という定義があります。)
羽毛ふとんの良さとは、前回のブログ生地(今さら聞けない掛けふとんの一問一答)でも解説しているように「軽くてあたたかい」ということがポイントですので、なるべくダウン比率が高いものを選ぶべきかと思います。
したがって、眠り屋よねはらでは「ダウン85%未満」の羽毛ふとんは一切取り扱っておりません。
次はそのダウンの「産地」です。
どれだけダウン比率が高くても、そのダウン自体のランクが低ければ、軽くてあたたかいとはなりません。
一般的にポーランドやハンガリー、ドイツ、カナダ等では上質な水鳥の羽毛が採れるとされています。ヨーロッパ諸国の羽毛は比較的○ですね。
ザクっと大まかに言うと「寒い国で育った羽毛がいい」ということになります。
寒い所で育った羽毛は、羽毛自体が大きく成長しており、やはり保温力が高いです。
羽毛ふとんを破って中身を見て、大きなダウンボールが入っているかを確認するのが一番ですが、なかなかそうはいきません。
「○○産」や「原産国」という表記をどこかで見つけそれを信じるしかありません。
悪徳業者はここに着目し、嘘をついていることもあるようです。
なるべく信用度の高いメーカーさんを選ぶべきですね。
また事をややこしくしてしまいますが、
グース(ガチョウ)かダック(アヒル)か、そして「どれだけ育ったか」も品質を分けるポイントになります。
品質順で並べると
①「マザーグース」
②「グース」
③「ダック」
となります。
ここに先述の「ダウン比率」と「産地」を掛け合わせます。
「ポーランド産マザーグース95%」
「ハンガリー産グース93%」
「カナダ産ダック85%」
というような感じです。
今回紹介している羽毛ふとんは「西川リビング製」のものです。
450年以上続いているメーカーさんで、
実際に私自身も、羽毛ふとん工場の視察に何度も行かせていただき、
西川品質のプライドを持った、確実な仕事をしてくださっています。
「イギリス産ダックダウン85%」という情報で間違いありません。
重量
また見てみましょう。
詰めもの重量 1.30kg
とあります。
これは中に入っている「羽毛の量」です。
感じ方には個人差ありますが、
冬用としてシングルサイズの羽毛ふとんを使うなら基本が1.20kgと認識してください。
最近では原料である羽毛自体の値上がり(産地の後継者不足や、運賃の問題)という背景もあり、
「軽量タイプ」という良い意味にとれる言葉を使い、
0.70kgや0.80kgという「春秋の合掛けやん!」という充填量で販売しているものも。
1.0kgを下回ると寒いと思います。
極論ですが、とんでもなく最高級ランクの羽毛でしたら、
少なくてもフワっと膨れてあたたかい空気をたっぷり含んでくれるのでいいんですが、
一般的なランク羽毛であるならばやはり1.20kgが基本です。
今回例に使用している羽毛ふとんは「ダック」で0.1kg増量タイプです。
0.1kgって100gですが、この100gの差は大きいです。
この左のボール100コ分ですよ。
100g多いだけなので、そんなに重くは感じないのですが、
「かさ」が増えた分だけあたたかい空気を含んでくれるんです。
だから「軽量」という言葉に踊らされてはいけません。
あとは「キルティング(羽毛が片寄らないように、身体にフィットするように)」の違いや、
生地を構成している「糸番手」の違いなどが選ぶポイントになりますが、
これは実際に商品が目の前にないとわかりにくいですね。
●生地は綿100%か?
●羽毛の産地は?
●羽毛のランクは?
●羽毛の量は?
●そもそも信用できる?
この5点をチェックポイントとして、羽毛ふとんを選ばれるといいかと思います。
ちょっとだけ宣伝させてくださいね。
冒頭に【「えっ?一般的に高いと言われている寝具専門店のうちより高いやん!?」と思うことが多々あります。】と書いておりましたが、
先日自宅に入っていたチラシの29,800円の羽毛ふとんより、
今回、例として使った羽毛ふとん29,800円の方がお値打ちだったんです。
値段・価格は同じでも、少し内容が違うんですよね。
何が違うか詳しいことは言えませんが、
当店の「イギリス産ダック85%1.30kg」で29,800円はお値打ちです。
特に交野市の枚方市にお住まいの方には、こちらを選んで欲しいなと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
実際に羽毛ふとんを買いに来てくださり、「ブログ見た!」とおっしゃってくだされば、超特別サービスなんですが、
西川リビング製の「あたたか掛けカバー(定価8,000円の品)」をプレゼントさせていただきます。
身体に触れる面(裏側)が綿100%の起毛タイプになっています。
綿毛布と掛けふとんカバーが合体したような発想ですので、
毛布がツルツル滑るなんて心配はいりません。
タイミングによっては色違いや柄違いも選んでいただけますので、
ぜひご相談くださいませ。
お電話でも承ります!072-892-2167
※数に限りがございます。
※特典は予告なく終了することがあります。
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