昨今、我々寝具専門店におけるスプリング(ポケットコイル等も含む)のマットレスの販売数は激減しています。
その原因は色々なことが挙げられます。(個人的意見を含みます。)
金属が非エコ
やはりマットレスは消耗品ですのでいつかは劣化し、買い替えなければいけなくなります。
その時は処分せざるを得ません。
布団やウレタン系の敷きマットと比較すると、やはりその処分方法は限られてきます。
硬い
マットレスにおいて最も重要な寝心地。
スプリング自体の耐久性を持たせるため、硬く作られているものが圧倒的に多いです。
寝心地を良くしようと柔らかくすると耐久性に劣ります。
家具屋さん等にあるスプリング系マットレスは「かたさ:普通」のような表記もありますが、それでも硬いものがほとんどです。
重い
マットレスはベッドに置くことがほとんどですので、しょっちゅう動かす訳ではないので「重い」のがマイナスポイントになるのは移動する時だけと思うかもしれません。
しかし、マットレスは定期的なローテーション(向きの入れ替え)が推奨されています。
ローテーションしなければ一定の場所(特にお尻部分)のバネばかりに負荷がかかり続け圧倒的にヘタりが早くなってしまいます。
数か月に1度がいいと言われていますが、重いとなかなかやる気が起こりません。
それともう一つ。
金属製のスプリングは湿気るとすぐに錆びてしまいます。
できることなら毎日でも干す、もしくは立てかける等をして湿気を出したり、
ベッドとの設置面に風を通さないとカビの原因にもなります。
そんなこと、毎日できるでしょうか。
台頭するのはウレタン
上記の点をクリアしてくれるのはウレタン系の敷きふとんやマットレスです。
実際、寝具専門店ではここ数年でウレタン系の販売数がグングン伸びています。
物にもよりますが、軽くて柔らかい。
そして基本的に干す必要がないところが優れている点ではないでしょうか。
「硬いのがいい」という方向けに、硬いウレタン系もあります。
また、ウレタンの質が良ければ「柔らかい=ヘタりが早い」という常識もいい意味で通用しません。
種類もたくさんあるので、本当の意味での「自分に合うマットレス」が選びやすいかと思います。
何より大事なのは寝心地。
とにかく合う寝心地の物を選びましょう。「好き」な寝心地とは違う場合もあるのでご注意を。
もうちょっと早く知っていればよかった!
オーダーメイド枕をお作り(調整も)するにあたり必要な作業は「測定」。
「測定」すると、自分に合う寝心地=かたさも分析できます。
今日も数年前にオーダーメイド枕をお作りいただいた男性が、
点検にお越しになりました。
当時に比べ体重が約8キロ痩せられていたので再測定させていただいたのですが、
そこでわかった「硬いのは合わない」という事実。
1年程前に家具屋さんで「普通」のかたさのマットレスをご購入なさったようですが、店内の硬いマットレスに寝転がっていただくと、「これよりも硬い」とおっしゃっていました。
これでは肩や特に腰にすき間ができてしまい筋肉疲労に繋がります。
「買っちゃった!もう少し早ければ。。」
こんな悲しいお言葉を聞くのはつらいので、ちゃんと情報発信していきます。
せめて、せめて大阪にお住まいの方はぜひ当店の「測定」をお試しください!
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